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私の音楽人生においてとても影響力を与えてくださった先生がソルフェージュの佐伯武先生でした。
受験が近づくまで「ピアノ=母親にやらされているもの」だった私にとって音楽が楽しいものだなんて
全然わかりませんでした。でもその楽しさを教えてくださったのが佐伯先生でした。
身振り手振りで音楽を表現してくださる先生は、その空間にいるだけで不思議なくらいとても楽しい時間でした。
その先生はとても残念なことに受験を控えた夏にお亡くなりになりました。最後にお会いしたのが先生が亡くなられる前日。現実が受け入れられなくて、その訃報を知らせてくださった声楽の先生と泣き崩れたことを今でも忘れません。
その先生が私に亡くなられる前日にプレゼントしてくださったのが、先生自身が描いた「ハ長調の音階」のプリントでした。
そのあと使用することはありませんでしたが、なぜかいつも持ち歩くファイルの中にあったそのプリント。
そのプリントが20年以上の時を経て、活躍する時が来ました!
先月から素敵な即興演奏される先生にピアノを習えることになり、その先生から宿題に出されるのが「音階の伴奏」。
早速 佐伯先生に頂いたプリントを見ながら和声について勉強。そして宿題の参考にもさせていただきました。
不思議な縁。生きているとたくさん感じます。
母校の先生方は本当に素晴らしい先生方ばかり。私もそうなれるように頑張りたいと改めて思いました。